2008年05月08日

人の振り見て

人の振り見て

「反面教師」とか、「人の振り見て我がふり直せ」とか良く聞かされました。

人は余程、自信家に出来ていると見えて人から意見をされたり、劣っている事を認めるのは嫌なものです。

そうでなくても人との比較をすぐしてしまいますし、劣っていると感じるとすぐさま劣等意識が顔をもたげてきます。

私などは極めて劣等意識が強い方ですが、
よくよく考えてみたら実は負けず嫌いでただ人と比較する事で自分を劣等化したくないだけのようです。

だから、競い合う事も余りしたくないですし、順番や点数をつけられることも好きではありません。

当然ギャンブルは全くダメ、囲碁や将棋、麻雀も出来ません。というかしないと言った方が正しいでしょう。

人によっては負けるのが嫌いだからすると言う人もいるのでしょうが。
中には本当に劣等感など微塵も無く、生活する人がいるのも事実です。

世の中、人との関わりなしでは生活は出来ません。

子どもも生れ落ちたときから親の声の調子や自分に接する態度、夫婦の会話などつぶさに感じながら育っていくものです。

或いは母親のお腹の中にいる頃から、取り巻く全ての事象の影響を感じながら、心に刻みながら育っていくようにも思われるのですがどうなんでしょうか。

自分の取った言動がどのような反響や反応を起こすのか、幼い頃から学んでいくものです。

今、騒がれ始めた環境の問題も継続的な観測の結果で温暖化の方向が見定められ、我々のできる事の模索が始まりました。

「人の振り見て我が振り直せ」

最近、言われなくなった言葉の中に人としての基本的なあり方を学びます。

人が苦しむ姿、悲しみに打ちひしがれた姿、
恋に破れて自暴自棄になっている姿、後悔に暮れる日々、
涙あふれる様子、家族と離れる・失うことの重大さ、怒る姿・・・・・

人の笑顔の美しさ、
満ち足りた人の様子、幸福の絶頂にある人の姿、
家族や友人の存在の尊さ、命のあることの素晴らしさ・・・・・

人は生きる勇気を授けてくれるばかりではありません。

生きる英知だって、素晴らしさだって教えてくれます。
そんな夫々の生き様が有り難い存在でなくてはいけません。


『自分で怒りを抑えるには、他人の怒る姿を静かに観察することである。L・A・セネカ』



Posted by mister_kei0918 at 19:16│Comments(0)
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