2008年10月14日

「やって来た事を信じろ」

「勇気を持ってゆっくり行け」

8月に開催された北京オリンピックでひと際注目を浴び、しかも最も金メダルに近い男として期待されたのが競泳の北島康介君でしょう。

人は期待通りに事を運んだり、成功するのは極めて難しいものです。

ましてや日本中から期待をされ、日の丸を一心に背負うわけですからそのプレッシャーは凡人のわれわれには想像も出来ません。

我々でしたら、日本中から期待をされることさえありえませんが。

背泳ぎ100mの準決勝が終わったとき、確かトップの選手とは結構な差があったように思います。

私もそうですが見ていた殆どの方が多分、決勝では勝つことは難しいと思われたのではないでしょうか。

でも、北島君の表情は違ってましたね。

昨日、NHKの番組でオリンピック特集が組まれてました。昨日は体育の日ですから。
「プロフェッショナル」の再放送のようでした。

決勝で勝てる理由が分かりました。

競泳コーチの平井伯昌(のりまさ)さん、小さい頃から北島君を育てて来た方でした。

決勝を目前にした彼にかけたコーチの言葉は「勇気を持ってゆっくり行け」。

思い起こせば、
決勝のときの彼の泳ぎは明らかにゆっくり。

私は落ち着いた泳ぎだな程度にしか見えなかったのですが実はそこに緻密な勝利の方程式に乗っ取った、確かな裏づけに支えられたアドバイスがあったのですね。

それが「勇気を持ってゆっくり行け」。

ゆっくりではあるけど、確実にリードを広げています。結果は世界新。

勇気は持つだけではいけないことを教わりました。

勇気をどのように奮い立たせ、鼓舞し、どのように実践するのか。

結局、彼は北京オリンピック競泳で100m背泳ぎ金メダル(58秒91の世界新記録)
200m背泳ぎ金メダル、
400mメドレーリレー銅メダル。

平井伯昌コーチに育てられる後一人の競泳選手、中村礼子さん。

背泳ぎ200m銅メダル。
決勝戦を前に窮地に立った彼女に「やって来た事を信じろ」と声をかけたようです。

結果、銅メダル。

素晴しいコーチに恵まれることも大事ですが、
それを見事に実践し物にする彼らを賞賛する言葉を見つけることが出来ません。



Posted by mister_kei0918 at 18:26│Comments(0)
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