2009年06月02日

親子もそうですし夫婦も

寝食を共にする事の大切さ

「同じ釜の飯を食う」事の大切さをよく聞かされたものです。
同じ風呂を入り、同じ部屋で睡眠をとり、同じ釜で炊かれた飯を食う。

所謂、事実上の裸の付き合いです。
何も長い時間一緒にいるからということだけでもなさそうです。

無防備の状態で、身につける武器もなく、
寝首をかかれる恐れもなく、

毒を盛られる心配も要らず、
お互いの全てを信頼しつくした状態を称して。

戦友もそうですし、高校や大学の部活、或いは遠洋漁業の船乗りたち、大相撲の力士たち・・・・・

一般の私どもには、そんな機会は少なくなってしまいました。
むしろなくなったといっても過言ではないでしょう。

人を必要以上に警戒する世の中になってしまいました。
すれ違う人にも、心配りをしないと不安な世の中です。

親子もそうですし、
夫婦も寝食を共にすることの大切さを今一度、思い起こす必要があるようにも思えます。

私の知人の船乗りのことです。
外国航路の船員でした。

帰ってくるのは半年に一度くらい、当然生まれた子供でさえ、親という感覚はなくそれこそ近くの他人より浅ましい状態だったようです。

奥さんとも結局はうまくいかず、その後の話では別れたとの事でした。
或いは側にいて、寝食を共にしていたらこんなことはなかったのかも。

かんぐりですが、旦那にも港みなとには女がいたかもしれませんし、奥さんにも若しかすると邪まなことがあったやも知れませんよね。

これを下衆のかんぐりというのですが。
長期の船乗りが全てそうだということでは決してありませんのでご理解を。

身近にいると、時には口やかましかったり、うるさかったり、喧嘩をしたりもするものですが人はそれだからこそ繋がりが深まっていくものです。

一つ屋根の下で雨風を凌ぎ、同じ釜の飯を食い、他愛のない会話をやり取りする。
お互いを思いやる心は、そのようにして少しづつ、少しづつ醸成されていくものの様です。



Posted by mister_kei0918 at 14:34│Comments(0)
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