2007年05月18日

憎まれ口を叩く友人もいるものです

80%の友人と顧客の大切さ

「顧客の20%で売り上げの80%を占める」

良く経営者のセミナーや管理者教育で言われる法則です。

自分の会社の顧客や売り上げデータをつぶさに調べてみると約20%顧客で80%の売り上げを占めるというんです。
確かにそんな気がします。

だからその顧客を重点的にアプローチや営業展開し、より多くの受注の量を確保しましょうという統計的な数字至上的な話なんです。

確かに会社にとっては売り上げに余り貢献しない顧客に多くのエネルギーを費やすのはいかにも無駄なようにも見えます。その分の労力を20%の優良顧客?にのみ費やせばいいのでしょうか。

小さな顧客でも、売り上げに余り貢献しない顧客。
一見企業労力を無駄にする、悪い営業効率を招きそうには見えますが、実は企業の良き風評や良き噂を作り出しているのはそんな小さな顧客であることは見逃されています。

大きい顧客は日常的には最大に貢献をしてくれているように見えますが、一旦緩急あったときには簡単に関係が断絶されたり、人間関係が切れた途端、他に有力なライバルが出現したときにはものの見事に振り向いてもくれなくなります。
また、その打撃は極めて大きなものにもなってしまいます。

接待攻勢も常にしなくてはいけませんし、場合によっては相手が期待していたりして。

大きい顧客を大切にする事を根っから否定するものではありませんが、かといって冒頭の言葉のように小さな顧客の切捨てに単純に走るべきではないでしょう。

「すべき仕事の20%で全ての仕事の80%を占める」とも言います。

小さい無駄に見える仕事、それこそ大切なものです。むしろ小さな仕事の積み重ねこそ大事な事や多くの関係、細やかな配慮を学ぶものです。

友達についても自分には不利益に見える人だって、
関係の浅い友人だって必要ですしそんな人こそ気づきを与えてくれたり、見えないところを見せてくれたりするものです。

憎まれ口を叩く友人もいるものです、かといって切り捨ててはいけません。常に付き合う必要はあまりありませんが時々は必要なんです。自分の戒めにもなりますし都合のいい付き合い、人間関係に終始していては競争心だって生まれませんし時には自尊心も少しぐらい傷つくときも必要なんです。

冒頭の論理で人間関係を判断し、実践しているとすればそれは心の狭い、了見の限られた、ご都合主義な人間関係に終始しているといっても過言ではないように思います。

様々な人や顧客との接点を持つ事、それが人や企業の懐の深さや広さ、分け隔てのない、継続性のある良好な関係を築いていくように思います。

むしろ80%の友人や顧客を自分との関係においてどれだけ深める事が出来るのか、それが人生の幅や信頼、企業の社会性を有用に導く方法のように思いますが如何でしょうか。



Posted by mister_kei0918 at 07:54│Comments(0)
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