2007年05月28日

交通違反のキップまでが

名刺に引かれる様に魅せられる様に。北海道・釧網本線、北浜駅

数日前に「名刺に喜んで貰う方法」というタイトルの日記を書きましたら不思議なものですね。
引き寄せられてしまいました。事の顛末はこんな事でした。

25日から家内と出かけた知床、旭川の旅は滞りなくしかも予定通り、順調に帰ってまいりました。

昨日は全日空のシステムトラブルで北海道も影響を受けて混雑をしてましたが運よく日航でしたので全く影響を受けることなく飛び立ちました。

26日は朝早くから、オーロラ船に乗り込んで一時間半の知床を海から眺める予定でした。
ところが朝5時過ぎに目を覚ましますと雨と風がホテルの二重窓を叩く音が聞こえます。
広いカーテンを開けてみますと確かに横殴りの雨と電線を唸らせる風が見えます。飛ぶ鴎も横へ横へと流されていくのが判ります。

早いとは思いながらフロントで尋ねると予想通り欠航との事。

次の予定は知床半島の横断道路に入る予定が凍結の為に通行不能。相手が自然ですからそんなものだと動揺も、悔しがりもしませんが困ったのは時間です。

その時間調整の為に立ち寄ったのが釧網本線の北浜駅。
網走と東釧路駅を結ぶ鉄道でオホーツクの海の目の前を走り流氷見学の場所としても有名なところ。

北浜駅はご存知の「網走番外地」のロケ地として網走駅の代わりとして撮影をされ、最近ではドラマの「みにくいアヒルの子」でも使われたようで尋ねる方も多いようです。

無人駅でふるさとの駅百選にも入っている駅のようである意味、ひなびた小さな、或いは朽ち果てたといっても過言ではないでしょう。

小さな駅舎の半分の壁は隙間のないほどのおびただしい名刺の数。中には交通違反のキップまでが。

オホーツク海まで10メートル程度でしょうか、多分、荒々しい冬の季節の叫びや流氷の軋む音も柱の隙間にでも潜んでいるのかもしれません。

私も名刺を数枚、窓枠の隙間に押し込んだり、人の名刺の後ろに潜り込ませたり。

まさか、出かける25日の真夜中に「名刺に喜んで貰う方法」を書くまではこんなに多くの名刺に囲まれるとは想像もしませんでしたがまさしく、文字通り喜んで手招きをしてくれた、呼び寄せてくれたのでしょうか。

それが翌日の26日に。

オーロラ船に乗れなかった事、知床の横断道路に行けなかった事が結局は幸いしたようです。

物に心や情愛は存在しないでしょうが、
若しかするとと思わせるようなそんな芸当も見せてくれます。



Posted by mister_kei0918 at 12:39│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。