2007年09月15日

若者は頼りなく見えるもの?

若者は頼りなく見えるもの?

若者は頼りなく見えるものと相場は決まっているんです。

そうでないと大人の立場なんかありませんよね。子供は幼くて、若者は何となく頼りなくてひ弱そうで。

でも、自分の若い頃と比べる事はしないんです。自分の現在の姿と若者の今を比較してものを言うからそんな事になるわけですが、正直な事を言えば自分の若い頃は今の若者よりむしろ劣っている、もっと頼りなかったはずなんです。

今の若者の方が知識も深くて、情報も豊富に持ち合わせていて、独立心も強く、力強い様に思えます。

もっと言えば若者があまりにも頼れる存在であれば大人が困ってしまうでしょう。

時代背景も違いますが、逞しく見えるのは今の若者ではないでしょうか。

それは我武者羅に脇目も振らず、一心不乱に、こつこつと地道に働く能力は昔の若者が優れていたとは思います。辛抱強いのも昔の人間のほうがあったかもしれませんね。

私どもも先輩たちから「今の若いものはなっとらん」などと言われたものです。

でも、総体的に見ればむしろ今の若者のほうに軍配は上がるように思うのですが如何でしょうか。

貧弱だとか、軟弱だとか揶揄されますが、夫々にそういう人間はいたものです。

それは大人になっても幾ら年を取っても変らない人間も多いものですし、昔も今もそんなに変りはしないでしょう。

年を取ったからといって、
酒に飲まれて管を巻いて、
他人の誹謗中傷に終始する、
人の悪い面ばかりが目に付いてあげ諂う事は知っている、
自分の意見が世の中で最も正しいと思っている、
他人の意見には耳を貸そうとしない、・・・

そんな大人が多いものですがそれだったら若者の方が人間的にも優れていて純粋で、建設的、寛容の精神に溢れているということにはならないでしょうか。

多くの大人が若かりし頃のことは殆ど忘れかけていて、覚えているのは武勇伝だとか、自慢できる事、中でも優秀だった事・・・そんな事はいつも走馬灯のように脳裏の中を駆け巡っているものです。

可能性や挑戦的な行動、大人の常識ではありえないような発想力、奇抜な言動・・・それらが若者である由縁であって、決して頼りないものでもなく常識はずれな事でもないのです。

大人のすべき事は彼らのそんな発想や言動や行動力をどのように伸ばしてあげるのか、その発露をどのように育ててあげられるのかが大人の仕事、取るべき態度だと思われます。

当然、人間としてあるべき姿や心の問題、命の尊厳、家族や友人知人との係わりの大切さ、正しく生きる事の素晴らしさは経験した大人が若者に指し示す義務があります。

まさしく正しく教えられない今の世の中や大人の存在こそが問題であり、糾弾されるべきではないでしょうか。

当然、私の若い頃を振り返ってみたら確かに全てが子供でした。良くもまあ、此処まで生きてきたもんだと可笑しくもなったり自問をしたりしてます。

でもあの若い頃があればこその今なんです。

という事は如何に若い頃が大事だという事でしょうか。



Posted by mister_kei0918 at 09:51│Comments(0)
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