mister_kei0918

あなたは人を憎みますか？

普段、そんな事を言われたら勇気を持って「憎みます」などとはなかなか言えないものです。
でも、憎らしい人がいますよね。

論語のお話です。

弟子の子貢が孔子に訪ねました。
「先生でも人を憎む事がありますか」

孔子が答えます。
「あるとも。他人の失敗を喜ぶ者、
下僚として上司の陰口をたたく者、
ただの乱暴を勇気とはきちがえている者、
独断を決断と勘違いしている者、
私はこんな連中を憎むがおまえは？」

弟子の子貢が答えます。
「はい、他人の知恵を盗んで知恵者ぶる者、
出しゃばりが勇敢だと思い込んでいる者、
他人の秘密をあばいて廉直づらをする者、
こういう連中をわたしは憎みます」


そうですよね。

私どもはつい自分に危害加える人、
私に損害を与える人、
私にとって不利益な人、
私を誹謗中傷する人、
そんな人を憎みがちですが本来はそうではなくて、

もっと普遍的なもの、人間として許されない事に対して憎しみの矛先を向けるべきなんですよね。

自分に非があることはつい忘れてしまって。

自分をつい中心に置きがちで、しかも自分がさも正論や真実の真ん中にいると錯覚をしているんですね。

また、人間には「可愛さ余って憎さ百倍」って事もあります。