2008年01月31日

時には踊り場で休みながら

一所懸命の思い

小さい頃から「一生懸命に勉強するんだよ」とか「一生懸命、真面目に働くんだよ」とか周囲の人々から励まされてものです。

最近は悩みを聞いてあげて「元気で頑張らないといけないよ」などと言うと「私はこれ以上は頑張れません」とか「潰れてしまいます」とか言われてしまいます。

頑張るという言葉の意味は「かたくなに拘ったり、張り詰めたり、強固、思いを貫く・・・」そんなことでしょうか。

それよりも強いのは懸命ですよね。
「命を懸ける、或いはそんな思いで努力する事、死にもの狂いで精を出すこと」。

「生涯、真面目に頑張りなさいね」が一生懸命に込められた願いです。

所が最近、「一所懸命」という言葉を使う方が増えました。
一生といわずとも、とりあえず頑張りましょうという事でしょうか。

所は、その時期とか、事柄とか、一時的な目標や目的、その時の希望や願いと思ってみては如何でしょう。

一年間だけでも頑張ってみる。
この目的を完遂するために努力する。
手に入れるもののために尽くしてみる、
具体的な目標に到達するために精を出す、



その様に思うと幾らか気が楽になることもありますが何だか頑張ってみれば叶いそうな、実現しそうな、手に入れることが出来そうになるから不思議です。

人は生涯を通じて努めねばならないこともありますが、その時、その時代、その世代でせねばならないこともあります。

そんなときこそ「一所懸命」。

生涯と思えばつい思いも潰(つい)えてしまいます。

階段を一段一段登るように、時には踊り場で休みながら人生を歩みたいものです。

そんな意味で「一所懸命」という言葉は有難い限りです。



Posted by mister_kei0918 at 12:54│Comments(0)
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