2008年08月14日

下手な演技でも今は撮影の旨さで誤魔化されたり

燻(いぶ)し銀でいい

オリンピックも中盤を向かえ、日本のキンメダルの数も増えてきました。

前回のアテネ大会のメダルの数が多かったものですから、つい過剰な期待をしてしまいます。

でも、オリンピックの参加国も史上最大になって、メダルの数は限られるとなれば当然、貰えるメダルは減ってくるのは当たり前です。

余程の強化をするとかすればそうでもないでしょうが。

また、主催国が人口が多かったり、スポーツをより振興している国であったり、オリンピックを国威発揚のチャンスと捉える国であったりすると当然メダル取りのための大会になったりもします。

また、過剰な功労金や年金を与えたり、一生涯、高級官僚並みの生活を保証する国もあると聞きます。

そうなると命を掛けて練習もするでしょうし、試合に臨む気持ちのあり方も半端なものではないと想像されます。

メダルの光も金に越したことはありませんが、
それが為に人生の全てがばら色になるわけでもありません。

確かに素晴しい栄光であることは間違いはありません。
結局はその後の人間としての生き方がどうであるかが問題でしょう。

日本には昔から「燻(いぶ)し銀」という言葉があります。

銀でも言いし、二番手でもいい。
強烈な光は放たなくても、燻された銀の方が良しとされる言葉です。

企業でもそうです。目立つ社長がいても企業は成長するものでもありませんし、素晴しい頭脳明晰な社長が素晴しい経営者でもないものです。

当然、優秀なナンバーツーの存在こそが大事なのです。

家庭でもそうでしょう。
どんなに氏素性の良い、ハンサムな旦那がいてもそれを立派に支える奥様がいないと立派な家庭など出来るわけがありません。

むしろそんな旦那の家庭に限って崩壊が早かったりもするものです。

社会でもそうです。
凄いリーダーがいてもそれを支える人々が存在しないと長続きなどしないものです。

食べ物でも燻製にされた食べ物は、よくも人間の知恵はここまで働くものだと感心をさせられますし、香りも味も最高ですし、長期の保存にも最高です。

俳優さんの演技でもそうです。
ピカリと光っている素人俳優の下手な演技でも今は撮影の旨さで誤魔化されたり、顔のよさやスタイル、ルックスの良さで勘弁したりもするものです。

所が往年の演技派と呼ばれる俳優さんの演技は、まさしく燻(いぶ)し銀と言うにふさわしい演技を見せてくれます。

一時の光はもういいです。

見た目は地味で華やかさは決してありませんが、磨き上げたら鈍い光を放つ「燻(いぶ)し銀」で私は、満足です。



Posted by mister_kei0918 at 16:40│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。