2008年11月20日

情の深さが講じて誤解を招くことも

情に溺れて

「智に働けば角が立つ。
情に竿させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい・・・・・」夏目漱石さんの「草枕」に出てくる一節です。

情に絆(ほだ)されるとか、情に惑わされる、情に溺れるとか、情がうつる。

とかく情というと男と女の間とか、どろどろした人間関係のイメージが湧いてきます。
また、複雑な家族関係だとかを想像してしまいます。

逆に人と人との関係を心地よく、澱みなくするのも情です。
不安定でも困りますが、物事に動じない凍ったような情も嫌なものです。

ある方のメルマガを拝見してましたら、
「情を忘れるな。しかし、情に流されるな」
「誰よりも情に厚く、誰よりもドライに」の言葉が目に飛び込んできました。

そうですね、
良く失敗するんです。
情が絡みすぎて、情に絆されて。

兼ね合いの難しいところです。

私などの性格から言うと幾らかドライさを心がけたほうがどうも頃合いが良さそうです。

情の深さが講じて誤解を招くこともありますし、或いは無理強いや強引とも取れることもあるものです。

望まれもしない情、不必要な情が却って関係を損なう大きな原因にもなったりして。

中庸は難しいものですが、
相手によって、中身によって良い頃合いを見計りながらの関係を構築したいものです。
夫婦であっても、恋愛中の相手であっても、経営者と社員の間でも。

それもこれもやはり修養や精進、経験に頼ることなんでしょうね。



Posted by mister_kei0918 at 16:34│Comments(0)
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