2009年06月18日

アスファルトに咲く花のように

今日の涙は明日へのエキス

歳を重ねると、ちょっとの事では涙を流すことはほとんど無くなってしまいました。
打たれ強くなったのか、神経が鈍くなったのか、頓着が無くなったのか。

私の場合は後者、
鈍くなっていることと頓着が無くなったこと。
決して打たれ強くはなっていないような気がします。

不思議なことにテレビなどを見ていると、いつの間にか涙を流していることはあります。
多分、感性は失っていない証拠でしょうし、穿った意地悪な言い方をすれば涙腺が緩んでしまったのか。

以前、先輩たちが「つい、涙を流している自分に気づくよね」等と話すのを聞いたことはありました。
私のそういう世代の仲間入りをしたということでしょう。

涙は心を洗い流す作用も持っているものです。
悲しいとき、苦しいときに悶々としているといつまでも心は晴れては来ないものです。

一度大粒の涙を流してみることで、人の心は落ち着きを取り戻し、幾らか晴れやかな気分へも転換が出来るもの。

女の子たちが感受性豊かな時期に、ついつい涙もろい姿を見ることがありますがだからいいんですよね。
100%吹っ切れることはありませんが、幾らか引きずりながらも爽やかになっていくものです。

家庭の主婦が、時に涙するのもそんな作用を体が知っているからでしょう。

とかく男性は女性の涙に弱いものです。
つい手を差し伸べたくなるのは私だけではないでしょう。

考えようによっては涙する機会をうまく利用することで、逆に強くなっているとも言えなくもありません。

つい、ほだされたりもしますが男心をくすぐる為の涙なのか、そうでないか位は見破れないといけないのかも。

男性もそうですが、涙を流すことを敢えて避けるのではなく、むしろ涙するときには涙する、人に見られたくなければトイレの中でも、車の中でも良いのではないでしょうか。

すっきりすること請け合いです。
涙が枯れる世代が近づく前に、涙腺を訓練しておくことも大事な事ように思います。


『気持ちが萎え、ときには涙することもあった、
だが、涙を恥じることはない。
この涙は、苦しむ勇気をもっていることの証だからだ。フランクル』


『涙の数だけ強くなれるよ
アスファルトに咲く花のように
見るものすべてにおびえないで明日はくるよ、君のために。
岡本真夜「TOMORROW」より』



Posted by mister_kei0918 at 10:04│Comments(0)
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