2009年06月22日

生き馬の目を抜くとまで言われる企業間競争

人との差別化?

今は当然のように使われています。
或いは当たり前のように口をついて出るようになってしまいました。

何か、この言葉の響きに何となく違和感が生じるのは私だけではないでしょう。

所謂、他の人との差別、他社との差別、他団体との差別・・・・・

経済用語の一つとして出てきた言葉でしょうが、つまるところ差別化することが公然化する、当たり前になることは本来は怖いことです。

差別があって当然とし、或いは意識的に差別化を図ろうとする考え。
生き馬の目を抜くとまで言われる企業間競争、
安閑としていられない時代、他社への配慮などする余裕の無い社会情勢や経済情勢になってきました。

人のことまでいちいち構っていられない状況です。
或いは他の企業のことまで、気にする精神的なゆとりも失いつつある時代です。

場合によっては他の企業を蹴落としてまで、生き抜かねば難しい時代でもあります。
品質やサービス、資本、人的な能力・・・・・など、他社との差別化を計らないことには存続の難しい時代、生き延びることさえ出来ない時代になりました。

それがひいては人との差別化へと写っていくとすれば恐ろしいことです。

表面上は経営の差別化、事業の差別化とは言いながら、結局は個人の差別化、能力の差別化へ添加していくことを恐れるものです。

本来の差別化は自分との差別化であって良い筈なんです。
或いはその企業自体での差別化。

昨日までの自分と今日の自分。
昨日までの自社と今日の自社。

どのように成長したのか、していないのか。
他と比べての差別化ではなくて、自分の過去と比較しての差別化。

それは楽しみでもあり、意義深いことです。



Posted by mister_kei0918 at 23:21│Comments(0)
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