2007年07月09日

天帝の粋な心遣いなのかも

七夕とカササギ(カチガラス)

久しぶりに七夕の話を改めて読んでましたら「カササギ」が登場するんです。

私どもは昔から「カチガラス」の名前で知ってましたがまさか織姫と彦星の話に登場しているとは全く想像もしてませんでした。

カラスに似てますがでも違いますよね。
スマートで背や腹の白が際立って、何か気品というか上品ささえ感じます。

韓国の国鳥、佐賀県の県鳥のようですが、私の記憶では豊臣秀吉が朝鮮出兵の折に参加した佐賀藩主鍋島直茂が朝鮮半島から持って来たものだと聴いています。その鳴き声の「かちかち(勝ち勝ち)」が戦争当時としては縁起がいいとのことから「かちがらす」と呼ばれるようになったと聴いています。

七夕伝説は中国から伝わった話と日本古来の話とが重なって今のような伝説になったようですが、そこに出てくるカササギはわたしの先ほどの話では朝鮮出兵の頃からの外来種と思ってましたが実は昔から存在していたようです。

奈良時代の大伴家持のこんな歌に歌われているんですって

・・・「かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」・・・

数十年前くらいまでは確か松浦地方や伊万里地方やでしか殆ど見ませんでしたが、最近は田主丸や浮羽、吉井地方でも見かけるようになりました。

佐賀平野では電柱や大きな木の枝先に小枝を集めて作った巣が目についたものです。
確か電柱にも巣を作るんでトラブルにもなっているとか。

七夕伝説に出てくるカササギは雨が降って渡れなくなる天の川両岸に立ちすくむ織姫と彦星を哀れに思った多くのカササギが羽を広げて道を作りわたらせるという、そんな役割を演じているようです。

雨の日は二人はてっきり逢えないものだとばかり思ってました。

天帝の粋な心遣いなのかも知れませんね。

近くに住む鳥がそんな素晴らしい役割を演じているとは露知らず嬉しくもなりました。



Posted by mister_kei0918 at 08:16│Comments(0)
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