2007年07月10日

恥ずかしいやら、目を逸らすやら

他人の奥様と真剣に見詰め合って

去る7月7日は福岡市中央区で開催されたコーチングのセミナーへ行ってきました。

知人の紹介でした。
極めてコミュニケーション下手で、しかも対人恐怖で口下手な私にとっては意義深い、貴重なセミナーでした。

残念でしたのは午前中の基調講演は聞けましたが午後は来客やら会議やらで参加が出来ませんでした。
最後まで聞いてしっかり勉強をしていたら、この文章ももっと立派なものになっていたかもしれません。

後半になった基調講演の講師から「近くの方とペアを組んでください」、私の席の近くには前後は別にして両サイドに人がいません。

続けて「できれば知らない方のほうがいいです」、それでも側に人がいませんからペアの組み様がありません。
私の席は後方だし別にペアなど組めなくても結構だし、或いは近くの人たちの行動を眺めていればいいだろう程度に考えていたんですが。

後方から「お客さん、この方とペアを組んで戴けませんか」とスタッフの方の緊張した切羽詰った表情の声。

連れてこられた方を断るのも失礼だし「あ、結構ですよ」と見上げながら答える間も無く中年の奥様思しき方が隣に座られました。

間も無く講師から一分以上?或いはそれ以上の時間だったかもしれませんが「目と目を見つめ合ってください」というのです。

元来、家内とだって10秒と目を見つめる事なんてなかったのに全くの見ず知らずのしかも妙齢のご婦人であろう方と1分か2分、或いは3分だったかもしれませんが、目を見つめるなんて。普段そんな事出来るわけがありませんよね。

恥ずかしいやら、目を逸らすやら、照れ笑いで誤魔化すやら、おまけに汗までかいて。

それが一度ならずも数回は繰り返したでしょうか。

人間って不思議なものです。会話を交わしたわけでもありませんが昔から知っているような打ち溶け合っているような錯覚に陥るから不思議なものです。

ほんわか、ほんのりした気持ちは私だけだったのでしょうか。

それが瞬間的に観るだけなら恥ずかしさなんかないのでしょうし、ほのかに通う思いなんて出てはこないのでしょうが。

講演が終わって、席を立った途端に先ほどのご婦人の方が「主人です」って挨拶に来られたのにはびっくり仰天。
何処かの誰かの奥様とは想像の域でしたがまさかご主人が来ていて、挙句にご挨拶までされて。

私の口をついて出たのは「奥様をお借りいたし、申し訳御座いませんでした」、これが精一杯の私の一言でした。

人様の奥様と真剣に目と目を見つめ合う経験なんてもうないでしょうが。多分、かの奥様も果たして私と同じ思いだったのでしょうか。

誤解のないように言えば、真剣になったのは目と目を合わす好意そのものであって、心と心を通わす意味での真剣ではない事を申し添えます。弁解がましいかな。



Posted by mister_kei0918 at 07:18│Comments(0)
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